1925年生まれの
長野重一氏のキャリアは「週刊サンニュース」の編集者として始まります。 戦後の1949年「
岩波写真文庫」に入社後、写真家として活動、
岩波写真文庫全286冊の内、60冊もの写真を担当しています。
'54年よりフリーランスとなり写真誌や総合誌を舞台に活躍。独特の観点を生かしたドキュメンタリー・フォトの傑作を数多く発表する一方、スティール写真のみならず映画やコマーシャルフィルムの撮影でも多くの業績を残しました。1980年以降は主に東京の街を撮り続ける作品発表を精力的に展開、また編集者としては岩波書店『日本の写真家』シリーズの編纂に関わっています。
戦後の焼け跡、横丁のはなたれ小僧、日本経済の青春時代、高度経済成長のモーレツサラリーマン、安保と政治の季節、バブル経済の東京、そして現在・・・グラフジャーナリズムの旗手として、ドキュメンタリー写真家として、そして一人の日本人として、この国を見つめ続けてきたフォトジャーナリスト・長野重一の半世紀以上にわたる20世紀のクロニクルがここに完結。珠玉のモノクローム作品175点を収録。