ニナミカ、12冊目の写真集。2000年の旅で初めて出会った、墓地に手向けられた造花だけでまとめられた写真集。メキシコ、グアム、サイパンなどでは、死者を弔うのに、照りつける太陽に生花では保たないから造花を使う。蜷川は、これまで何回となく旅をし、その造花を撮りためてきた。ほとんどの写真は、強い太陽光線に輝く原色の造花のアップだが、場所が墓地であることの分かる写真も要所に配する。まるで生花であるかのような写真からはじめ、ページをめくるうちに首をかしがせるような構成になっている。きれいで、かわいくて、重たい写真集である。
鮮やかで美しく毒々しい、まさにニナミカワールド。
デリー、ジャイプール、ニューヨーク、鹿児島、サンタモニカ、種子島、ホノルル、ロサンゼルス、上海、シドニー、オアハカ、上目黒、ラスベガス…。蜷川実花が写した風景、花、人々。